産後の痔を改善

 

妊娠中から産後にかけて、痔の発症を経験する人は50%を超えているようです。なかなか人に相談しにくい病気だけに、産後の痔の痛みに困っている人も多いことでしょう。

 

そんな時には、まず出産をした産婦人科に相談してみましょう。産婦人科でもらう薬であれば、妊娠中や産後の授乳中であっても赤ちゃんに問題の無い薬(ラキソベロン(水薬)、プルセニド(錠剤)など)を処方してもらうことができるので安心です。

 

また、食生活では食物繊維を多く含む食品を摂ったり、排便リズムを整えるためにしっかり朝食を摂るようにするなど生活習慣を見直したり、適度な運度を行ない便秘になりにくい生活を心がけることでかなり痔の症状は改善されていきます。

 

通常、産後には妊娠中に胎児や大きくなった子宮による肛門への圧迫も解消されているので、痔の症状は次第に改善されていくものです。産後1ヶ月程度は、痔の軟膏を塗って様子を見るものいいでしょう。

 

しかし、分娩の際に飛び出してしまった脱肛は放っておいて自然に治るということは少ないため、指で押しても戻らなかったり、強い痛みがある場合には肛門科を受診するほうがいいでしょう。痔の症状がひどい場合には外科的な処置が必要になることもあります。