産後の出血の改善

 

産後に起こる出血は、はがれた胎盤や分泌物、血液などが混ざった悪露と呼ばれるもので次第に少なくなり1ヶ月検診の頃には普通のおりもののように白い色になり、ほとんど気にならなくなってきます。

 

悪露の出血が続いている間はばい菌が入ったり、感染症を起こさないようにトイレの度に清浄綿を使って消毒を行なう必要があります。

 

産後2~3日くらいまでは赤い色の出血があります。その後、出血は茶褐色に変化していくものですが、1週間以上たっても赤い血の塊が出てくる場合は子宮の回復が遅れている子宮復古不全が考えらます。

 

産婦人科の診察を受けて子宮の回復が遅れていると診断されれば、子宮を収縮させる作用のある内服薬を使った治療が行なわれます。

 

しかし、子宮収縮剤を使って治療を行なっても出血の量が減らない場合には、外科的な処置がおこなわれることもあります。また、産後の子宮復古不全による出血が続いている場合、漢方薬を使って子宮の回復を助けるという方法もあります。

 

産後は慣れない育児やホルモンの急激な変化により精神的にも不安定になりがちなものです。もし出血が心配だと思うならば、すぐに産婦人科の診察を受けるようにして不安を取り除くようにするといいでしょう。